日本に住宅FC(フランチャイズチェーン)が誕生して、早30年。
この間に様々な団体がFCやVCといったネットワークを形成して、工務店やビルダーを支援してきました。ネットワーク本部を運営している各企業は、1社でも多くの工務店に加盟いただくために奔走し、一方の工務店側も、猛スピードで変化する事業環境の中で生き残っていくための手段として、より速くて正確で、かつ実現性の高いノウハウを求めて「ネットワーク加盟」を模索してきました。
この歴史を振り返り、私も住宅FC出身者として、断言できることがあります。
そして、その需要は今後ますます高まるものと予測します。なぜなら・・・
消費税増税や将来の人口減の影響による新築市場の縮小、次々と押し寄せる工務店淘汰の波、そして矢継ぎ早の対応が迫られる法規制対応。もはや工務店が単体(自社)で対応していくには限界まできている様相は誰もが懸念していることでしょう。
そんな悲観的な業界環境の中にあって、今後、工務店の皆様が生き残るためには、工務店であろうとも自社に「戦略部門」が不可欠だと考えます。「正確な情報をスピーディーに入手し、次世代を見据えた戦略を立案、そして具体的な政策を講じ推進していく」、まさにこういった「戦略部門」こそが、熾烈な生存競争の勝ち残りの鍵を握るのは自明の理ではないでしょうか?しかし、この「戦略部門」がなかなか自社に設置できないのが工務店の皆様の現状ですよね。
その1つも解決策として「自社戦略部門のアウトソーシング化」(ネットワーク加盟)という方法があります。この方法こそ工務店の皆様が効率的かつ効果的に外的環境と立ち向かう最も有効な術です。
本来、ネットワークへの加盟は、お互い(本部&工務店)の「強点と弱点の補完」が目的とされるはずだったものが、現実は、それが優先されず、「お互いの目先のニーズ」が優先されることとなり、せっかくの加盟が、お互いにとっての足の引っ張り合いになり、結果の出ない形となってしまったケースは枚挙に暇がないほど見てきました。
住宅FCの草分け的なブランドのFC本部出身で、独立後も多くの住宅ネットワーク本部様のご支援をさせていただいている私だからこそ言える「住宅ネットワークにおけるミスマッチ」をお話しします。
誤解しないでください。
どのネットワーク様にも、それぞれの特長と強み(USP)があり、そのどれもが素晴らしいネットワークを形成されています。そして、それらを求めている工務店様も数多くいます。
ここで言う「ミスマッチ」とは、
工務店様が自社の強み・弱みを自身で把握される前に、ただ単に「目新しそうな商品パッケージ」、「差別化できそうな新工法」、「成功事例的ノウハウ」だけを求めてネットワークを選択し加盟し、実際には、その新技術がまるで経営に活かされないで失敗するケース。
「集客~営業~利益~経営安定」の工務店経営の黄金サイクルの仕組が形成できていない工務店様には、本来、「フルサポート体制が整っているネットワーク」への加盟が必須です。しかし、実際には「部分的ノウハウネットワーク」を選択してしまい失敗するケース。
特にFC(フランチャイズ)系のネットワークは、本部と加盟店との間で「理念」の共有が不可欠です。しかしながら、お互いに加盟を急ぐあまりにその「理念」をしっかり分かち合うことなく、また工務店様側も「加盟さえすれば成功できる」との過信から、社長様自らが陣頭指揮取ることなく社員任せの単なる一事業部にしてしまうことで上手くいかないケース。
ネットワークには、FC・VC・AC・協同組合・研究会・サークル等々その形態は様々です。その中で例えば、研究会的ネットワークに「経営指導」まで期待しても、それは元々得られないサービスであり、得られないからと言って期待はずれとは大いに異なります。工務店様が自身で候補に挙げたネットワークの内容をしっかり把握せずに加盟したために起こる期待はずれというミスマッチ。
以上のようなミスマッチは、ほんの一例です。
このように、本来は「お互いの連携と補完が奏功し強者になれるはずのネットワーク」が、ささいなミスマッチによる「効果の上がり難い単なる工務店連合」と化してしまっている現状に悲しさを感じざるを得ません。
そこで、今般、
を立ち上げ、情報の出し手である「住宅ネットワーク本部様」と、受け手である「ビルダー、工務店様」とを正確でかつタイムリーな情報を共有していただくことで、まずは「出会いのミスマッチ解消」を図っていくことと致しました。
主宰しているのは、住宅FC本部出身で、住宅ネットワークにはこの道22年もの長きに渡り関わってきた私(株式会社シンクパス代表 瀧本真也)と、多くの住宅ネットワークの広告物(主にチラシ、雑誌広告原稿)や販促ツール開発を手掛けてきた業界屈指のマーケティングプランナー(亀谷隆吏氏)が担当。当サイトの運営は、住宅業界専門のwebマーケティングおよびweb開発で定評のある株式会社チタンによる住宅ネットワークサポート3強がお届けして参ります。
住宅ネットワークに関する正確な情報は、すべてここにあります。
1964年 静岡生まれ
不動産営業を経て、1990年に住宅FC本部の株式会社アイフルホームテクノロジー入社。
スーパーバイザーとして全国100社以上の加盟工務店の立ち上げと、経営者、マネージャー及び営業マン指導を行う。
在職中は、スーパーバイザーを統括するOFC課長、FC企画課長、西日本支部長を歴任。
2003年、同社退職後、全国の有力工務店の連携と補完を実現すべく新型ネットワーク会社設立に参画。
その後、2006年10月に「ビジネスを成功に導く正しい考え方を伝える」ことを理念に、建築業界専門の経営コンサルティング会社として「株式会社シンクパス」設立。
経営不振法人の再生、集客向上コンサル、営業力強化指導、工務店仕組化コンサル、FC本部出身のノウハウを活かし、既存FCの改善コンサル~新型FC立ち上げコンサル、そしてFCマッチング及びネットワークアライアンス構築、本部向けFC加盟開発支援等に 力を入れている。
2010年4月、ライフワークとして注文住宅営業マンの地位と品格向上を目的に日本初の住宅営業スキルの第三者認定機関「一般社団法人 全国住宅営業認定協会」設立。
代表理事就任。
全国に「住宅販売士」資格認定者を650名輩出(2013年11月末現在)
公的資格への格上げを目指し、日夜奮闘中。